ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンは塩化水銀による腎障害を軽減する: TRIM32/TLR4/LC3経路に基づく、オートファジーと炎症からの保護効果

Quercetin Alleviates Kidney Damage Caused by Mercury Chloride:The protective effects of quercetin on autophagy and inflammation were studied based on TRIM32/TLR4/LC3 pathway

要旨:
塩化水銀を投与したマウスは、腎組織のマロンジアルデヒド・TNF-α・IL-6・IL-1β・TLR-4が増大し、血中のクレアチニンと尿素窒素が上昇して、酸化ストレスと炎症による腎障害を誘発した。ケルセチンの投与は用量依存的に、この様な異常を軽減して腎保護効果を発揮した。塩化水銀は腎組織の完全性を損ない、TRIM32の発現を下方調節してLC3が上昇した結果、腎組織にオートファジーを促進した。ケルセチンは抗酸化および抗炎症作用に加えて、TRIM32/TLR4/LC3経路を調節してオートファジーを阻害した。