陸上選手に運動が誘発した炎症と免疫変化における、ケルセチンサプリメント摂取の急性効果
The Acute Effect of Ingesting a Quercetin-Based Supplement on Exercise-Induced Inflammation and Immune Changes in Runners
- 著作名:
- Manuela Konrad
- David C. Nieman
- Dru A. Henson
- Krista M. Kennerly
- Fuxia Jin
- Sandra J. Wallner-Liebmann
- 出典:
- International Journal of Sport Nutrition and Exercise Metabolism
- 2011
- 21
- 338–346
- DOI:
- 10.1123/ijsnem.21.4.338
- 要旨:
- 38.4±2.1歳の陸上選手20名(男性: 11名、女性: 9名)を対象とする、ケルセチンの摂取が運動後の炎症に及ぼす影響を検証した臨床研究。無作為化、二重盲検、クロスオーバーで実施した。被験者を2群に分け、ケルセチンサプリ(ケルセチン1000 mg、EGCG 120 mg、イソケルセチン400 mg、エイコサペンタエン酸400 mg、ドコサヘキサエン酸400 mg、ビタミンC 1000 mg、ナイアシンアミド40 mg)もしくはプラセボを摂取した。摂取15分後に、最大酸素摂取量の70%となる強度でトレッドミルによる運動を2時間行った。運動の30分前、運動終了直後、運動の1時間後のそれぞれにて、計3回の採血を行った。運動により、血中のC反応性蛋白質・GM-CSF・IL-10・IL-1β・IL-2・IL-6・IL-8・TNF-αが上昇し、顆粒球と単球の酸化バースト活性は減少した。しかし、変化のパターンには両群で差を認めず、ケルセチンの前摂取は運動後の炎症に影響しなかった。