ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

Western States Endurance Runに出場するアスリートのサイトカインの変化に、ケルセチンの摂取は影響しない

Quercetin Ingestion Does Not Alter Cytokine Changes in Athletes Competing in the Western States Endurance Run

要旨:
Western States Endurance Run (カリフォルニアの山岳地帯160 kmを走るウルトラマラソン)の選手39名を対象とする、ケルセチンの摂取が炎症サイトカインに及ぼす影響を検証した臨床研究。無作為化、二重盲検、プラセボ対照で実施した。被験者をランダムに2群に分け、18名は大会前の3週間にケルセチン1000 mg/dayを摂取し、21名はプラセボを6週間摂取した。走る前後に採血を行った。レースにより、血中の炎症サイトカイン・C反応性蛋白質・クレアチンキナーゼが上昇したが、両群間に差を認めなかった。炎症サイトカインのmRNAの発現の変化も、群間差がなかった。