ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチン-4′-O-β-D-グルコピラノシドは、SIRT5を介したNEK7の脱スクシニル化にて糸球体上皮細胞の損傷を阻害する

Quercetin-4′-O-β-D-glucopyranoside inhibits podocyte injury by SIRT5-mediated desuccinylation of NEK7

著作名:
Menghua Wu
Xiaoli Ye
出典:
Clinical and Experimental Pharmacology and Physiology
2024
51
e13909
DOI:
10.1111/1440-1681.13909
キーワード:
糸球体上皮細胞
糖尿病性腎症
ケルセチン-4′-グルコシド
酸化ストレス
パイロトーシス
SIRT5
NEK7
スクシニル化
要旨:
糸球体上皮細胞を高濃度グルコースで刺激して、糖尿病性腎症の細胞モデルとした。ケルセチン-4′-グルコシドの投与は、高濃度グルコースがもたらす酸化ストレスとパイロトーシスを阻害した。ケルセチン-4′-グルコシドはSIRT5の発現を上方調節して、細胞内のスクシニル化を低減した。一方、SIRT5をノックダウンした糸球体上皮細胞では、ケルセチン-4′-グルコシドの効果が打消された。なお、SIRT5はNEK7のスクシニル化を阻害するため、NEK7とNLRP3インフラマソームとの相互作用を抑制する。