オクラトキシンAが誘発した腎損傷のケルセチンによる緩和には、フェロトーシスが関与している
Ferroptosis is involved in quercetin-mediated alleviation of Ochratoxin A-induced kidney damage
- 出典:
- Food and Chemical Toxicology
- 2024
- 191
- 114877
- DOI:
- 10.1016/j.fct.2024.114877
- 要旨:
- オクラトキシンAを投与したマウスは、血中の尿素窒素とクレアチニンが上昇し、腎組織のIL-1β・IL-6・TNF-αの発現が増加して、腎損傷を誘発した。ケルセチンの投与は、この様な異常を軽減して腎保護効果を示した。ケルセチンはフェロトーシスマーカーを正常化(GPX4の増大・ACSL4および4-ヒドロキシノネナールの減少)して、オクラトキシンAがもたらしたフェロトーシスを緩和した。エラスチンの存在下では、ケルセチンの腎保護とフェロトーシス阻害の効果が打消された。