ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンを含むナノキャリアは、銅イオンが誘導したγD-クリスタリンの凝集を効果的に阻害する

Quercetin-Loaded Nanocarriers as Effective Inhibitors for Copper Metal Ion-Induced γD-Crystallin Aggregation

著作名:
Vishakha Goswami
Sony Moni Das
Shashank Deep
出典:
Langmuir
2024
40
16093–16102
DOI:
10.1021/acs.langmuir.4c00933
キーワード:
白内障
γD-クリスタリン
凝集抑制
ケルセチン
ナノキャリア
要旨:
白内障患者の水晶体では銅の濃度が大幅に上昇しており、水晶体の主要蛋白質であるγD-クリスタリンが凝集する。γD-クリスタリンの凝集抑制が白内障の治療標的と考え、銅とキレーションするポリフェノール類をスクリーニングした。その結果、ケルセチンが最も強いγD-クリスタリンの凝集阻害活性を示した。ケルセチンの送達効率を向上すべくナノキャリアの最適化を行った結果、キトサン-三ポリリン酸ナノ粒子とキトサン-PLGAナノ粒子が有望であった。