イソケルシトリンはp53プロテアソーム分解により、高グルコース誘発性アポトーシスからヒト臍帯静脈内皮細胞を保護する
Isoquercitrin protects HUVECs against high glucose‑induced apoptosis through regulating p53 proteasomal degradation
- 出典:
- International Journal of Molecular Medicine
- 2021
- 48
- 122
- DOI:
- 10.3892/ijmm.2021.4955
- 要旨:
- ヒト臍帯静脈内皮細胞に高濃度のグルコースを作用させるとアポトーシスを誘導するが、イソケルシトリンの共投与で軽減できた。糖ストレス下でのケルセチン添加は、細胞内のアポトーシス誘導物質p53・Bax・カスパーゼ-3の発現を低下させ、抗アポトーシス物質Bcl‑2の発現を増大した。しかし、p53濃度が高い条件下では、イソケルシトリンの抗アポトーシス作用が低下した。イソケルシトリンはp53のmRNAの発現は下方調節するが、その転写にまでは関与しないためである。