シェラックでコーティングしたゼラチンナノファイバーにケルセチンを添加する: 物性評価・結腸を標的とする送達・抗癌活性
Development of quercetin-loaded electrospun nanofibers through shellac coating on gelatin: Characterization, colon-targeted delivery, and anticancer activity
- 出典:
- International Journal of Biological Macromolecules
- 2024
- 277
- 134204
- DOI:
- 10.1016/j.ijbiomac.2024.134204
- 要旨:
- 効率良くケルセチンを腸に送達すべく、親水性のゼラチンをシェラック(介殻虫由来の樹脂)でコーティングしたキャリアとするDDSを設計した。得られたナノファイバー製剤はアモルファス状で、ケルセチンの封入効率は87.6~98.5%であった。上部消化管のpH条件でのケルセチンの放出率は4.75~12.54%に抑えられ、腸にて持続的な放出を認めた。ナノファイバー製剤は、ヒト由来結腸直腸癌細胞株HCT-116の細胞周期を停止し、アポトーシスを誘導して生存率を低下した。