敗血症におけるALOX5/PI3K/AKT経路を調節して、ケルセチンはリポ多糖の刺激による心筋障害を軽減する
Quercetin Alleviates LPS-Stimulated Myocardial Injury through Regulating ALOX5/PI3K/AKT Pathway in Sepsis
- 出典:
- Cardiovascular Toxicology
- 2024
- 24
- 1116–1124
- DOI:
- 10.1007/s12012-024-09901-1
- 要旨:
- ヒト由来心筋細胞AC16をリポ多糖で刺激して、敗血症性心筋症の細胞モデルとした。ケルセチンを投与すると、リポ多糖がもたらした生存率の低下・アポトーシス・炎症・フェロトーシスを大幅に低減した。アラキドン酸の酸化を触媒するALOX5は敗血症性心筋症の患者に過剰発現するが、AC16にてケルセチンはALOX5の発現を下方調節した。その結果、下流にあるPI3K/Aktシグナル伝達が活性化され、アポトーシス・炎症・フェロトーシスを抑制した。