ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはhERGカリウムチャネルを標的とし、心臓の敵となる

Quercetin is a foe in the heart by targeting the hERG potassium channel

著作名:
Zihao Lu
Shuwen Li
Rui Wei
Wenwen Li
Yuqian Huang
Tingting Yang
Meng Yan
出典:
Iranian Journal of Basic Medical Sciences
2024
27
1397-1404
DOI:
10.22038/ijbms.2024.77846.16848
キーワード:
ケルセチン
hERG
カリウムチャネル
不整脈
要旨:
心筋中に存在するヒト遅延整流性カリウムイオンチャネル遺伝子(human ether-a-go-go related gene, hERG)にケルセチンが結合すると、心筋の電流を急激に阻害し、その後カリウムチャネルの不活性化を促進した。ケルセチンの長期作用は、hERGのユビキチン化分解を促進した。よって、ケルセチンには、不整脈を誘発する潜在的なリスクがある。