ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

25 mg/kgの低用量ケルセチンは、ドルテグラビル・ラミブジン・テノホビルジソプロキシルフマル酸塩が誘発したラットの心肝腎毒性を軽減する

Low-dose quercetin at 25 mg/kg ameliorates dolutegravir-lamivudine-tenofovir disoproxil fumarate induced cardio-hepato-renal toxicities in Wistar rats

要旨:
HIV/AIDSの治療には複数の抗レトロウィルス薬の組合せが用いられるが、多臓器毒性が懸念される。ドルテグラビル・ラミブジン・テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(いずれも既存の抗レトロウィルス薬)の組合せで惹起した心肝腎不全のモデルラットに、ケルセチン25 mg/kgを投与した。減少した血中の電解質は、ケルセチンが回復した。ケルセチンは心筋・肝・尿細管の病変を改善した他、空胞化を伴う脂肪肝と糸球体のジストロフィーも元に戻した。従って、心・肝・腎毒性全てを軽減した。