ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ネットワーク薬理学と分子ドッキングを統合して、糖尿病に対抗する潜在的なルチンのメカニズムを解明する

Integrating The Network Pharmacology and Molecular Docking to Uncover The Potential Mechanism of Rutin In Fighting Diabetes Mellitus

要旨:
各種データベースから取得した、ルチンと糖尿病に共通する遺伝子は17種であった。これを元に蛋白質間相互作用ネットワークを構築し、京都遺伝子ゲノム百科事典(Kyoto Encyclopedia of Genes and Genomes, KEGG)および遺伝子オントロジー解析を行った。その結果、ルチンの標的としてNF-κB受容体経路とAGE/RAGE経路を特定し、そのコア蛋白質としてmTOR・PIK3・NF-κB・TNF-αを特定した。コア蛋白質とルチンとの親和性を分子ドッキングで検証した結果、NF-κB: −8.54 kcal/mol、PIK3: −8.01 kcal/mol、TNF-α: −6.22 kcal/molの結合エネルギーが算出された。