ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

乳癌を治療するケルセチンを含むナノアーキオソーム: 活性酸素種を介する細胞死のメカニズム

Quercetin-loaded nanoarchaeosomes for breast cancer therapy: a ROS mediated cell death mechanism

要旨:
ケルセチンの新規DDSとして、ナノアーキオソームをキャリアに考案した。得られたナノ製剤の粒径は53.5±1.0 nmであり、ケルセチンの封入効率は99.0±0.2%であった。また、持続的なケルセチンの放出を確認した。ヒト由来乳癌細胞株MCF-7に対するナノ製剤のIC50値は2.5 μMであり、フリーのケルセチンの1/35であった。ナノ製剤はMCF-7中の活性酸素種を上昇して、ネクロトーシスを誘導し、細胞周期のG0/G1期を停止した。