ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ネットワーク薬理学と実験に基づく、舒肝益脾(Shugan Yipi)顆粒による非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)の治療メカニズムの解明

Mechanism investigation of anti-NAFLD of Shugan Yipi Granule based on network pharmacology analysis and experimental verification

要旨:
ネットワーク薬理学の解析結果は、舒肝益脾(Shugan Yipi)による非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)の治療標的がPI3K/Akt伝達経路であり、有効成分がケルセチンとケンフェロールであると結論した。NAFLDを舒肝益脾で治療している患者の血液をメタボロミクス解析した結果、ケルセチンとケンフェロールが有意に上方調節された代謝物であった。遊離脂肪酸で肝細胞HepG2を刺激して、NAFLDの細胞モデルとした。ケルセチンとケンフェロールは遊離脂肪酸の細胞取込みを阻害して、脂肪の蓄積を顕著に抑制した。