ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ピタヤ(Hylocereus undatus)花の部位および乾燥法の違いがフラボノイドプロファイル・抗酸化作用・増殖阻害活性に及ぼす影響

Comparative Study of Flavonoid Profiles, Antioxidant, and Antiproliferative Activities in Hot-Air and Vacuum Drying of Different Parts of Pitaya (Hylocereus undatus Britt) Flowers

著作名:
Caifeng Shi
Huaqian Long
Jia Hu
Xinbo Guo
出典:
Antioxidants
2024
13
956
DOI:
10.3390/antiox13080956
キーワード:
ピタヤ
熱風乾燥
真空乾燥
フラボノイド含量
抗酸化作用
肝癌
HepG2
要旨:
ピタヤ(Hylocereus undatus)の果実はドラゴンフルーツとして、広く食用されている。ピタヤ花の4部位(萼・花弁・おしべ・めしべ)および乾燥法の違いが、フラボノイドの含量・抗酸化作用・抗増殖作用に及ぼす影響を比較した。一般に、乾燥は生サンプルに比べて総ポリフェノールが1.86~3.24倍に向上し、主成分はケルセチン・ケンフェロール・イソラムネチン・これらの配糖体であった。花弁の熱風乾燥はフラボノイドが真空乾燥の1.21倍に向上したが、他の部位では真空乾燥が熱風乾燥の1.15倍であった。DPPHラジカル除去活性は乾燥により向上したが、真空乾燥と熱風乾燥の違いは認めなかった。ヒト由来肝癌細胞株HepG2の増殖阻害活性も乾燥にて向上したが、熱風乾燥が真空乾燥よりも顕著に増強した。