ケルセチンとインドシアニングリーンとをPEG化リン脂質ミセルにて併用投与して、癌の化学および光温熱療法を強化する
Coadministration of Quercetin and Indocyanine Green via PEGylated Phospholipid Micelles for Augmented Chem–Photothermal Combination Tumor Therapy
- 出典:
- Molecular Pharmaceutics
- 2024
- 21
- 4565–4575
- DOI:
- 10.1021/acs.molpharmaceut.4c00469
- 要旨:
- 熱ショック蛋白質(HSP)阻害剤であるケルセチンと、光温熱療法剤としてのインドシアニングリーンとを腫瘍組織に共送達すべく、PEG化リン脂質ミセルに両剤を封入した。PEG化リン脂質の組成は癌細胞に小胞体ストレスを誘発してケルセチンの感作を高め、ケルセチンによるHSP70の阻害作用はインドシアニングリーンの光温熱効果を高めた。乳癌細胞株4T1を移植したマウスモデルにミセル製剤を投与して、近赤外線808 nmを照射すると、腫瘍組織の成長を顕著に阻害した。