食事によるフラボノールの摂取量は、年間を通じて変わらない
Dietary flavonols intake does not differ throughout a year
- 出典:
- Nutrition Clinique et Métabolisme
- 2024
- 38
- 179-185
- DOI:
- 10.1016/j.nupar.2024.05.002
- 要旨:
- フラボノールの摂取量が季節で変動するかを検証すべく、40名の被験者への聞き取り調査を1年に4回、3カ月間隔で実施した。3日間の食事内容を毎回聞き取り内容を解析した結果、総フラボノール・ケルセチン・ケンフェロール・イソラムネチンは年間を通じて有意差がなく、有意差はミリセチンにのみ観察された(P=0.003)。カテゴリー別で食物を解析すると、果物(P=0.01)・野菜(P=0.046)・ハーブとスパイス(P=0.002)・茶とコーヒー(P=0.01)の摂取量は季節による有意差を認めた。毎回の聞き取り結果と年間の食物摂取頻度質問票との相関関係を解析した結果、総フラボノール(R=0.55, P=0.001)・ケルセチン(R=0.48, P=0.002)・ケンフェロール(R=0.66, P<0.001)・イソラムネチン(R=0.41, P=0.01)・ミリセチン(R=0.49, P=0.001)の摂取量に有意な相関関係を認めた。