ケルセチンはTh2免疫応答を強化して、マイコプラズマ・ガリセプチカムに感染したニワトリの呼吸粘膜のバリア機能障害を回復する
Quercetin restores respiratory mucosal barrier dysfunction in Mycoplasma gallisepticum-infected chicks by enhancing Th2 immune response
- 出典:
- Phytomedicine
- 2024
- 133
- 155953
- DOI:
- 10.1016/j.phymed.2024.155953
- 要旨:
- マイコプラズマ・ガリセプチカム(MG)は鳥類の慢性呼吸器疾患の病原菌であり、養鶏産業を脅かす存在である。ニワトリ由来マクロファージHD-11をMGで刺激して、M1極性化を誘発した。ケルセチンの投与は、密着結合蛋白質と免疫グロブリンAの発現を調節して、呼吸粘膜のバリア機能を再構築した。ケルセチンは、PI3K/AKT経路を介してM2極性化を促進した。PI3K/AKTの阻害は、ケルセチンによるM2極性化が打消され、ケルセチンの作用メカニズムを明らかにした。