ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ルチンはNLRP3インフラマソームシグナル伝達経路を阻害して、潰瘍性大腸炎における炎症と酸化ストレスを軽減する

Rutin Ameliorates Inflammation and Oxidative Stress in Ulcerative Colitis by Inhibiting NLRP3 Inflammasome Signaling Pathway

著作名:
Xiangdong Zhao
Xiaochao Chen
Chaochi Yue
出典:
Cell Biochemistry and Biophysics
2024
82
in press
DOI:
10.1007/s12013-024-01459-7
キーワード:
潰瘍性大腸炎
マウス
ルチン
酸化ストレス
NLRP3インフラマソーム
動物実験
胎児由来ヒト結腸細胞
要旨:
Vivo: デキストラン硫酸ナトリウム(DSS)で惹起した潰瘍性大腸炎のモデルマウスにルチンを投与すると、潰瘍性大腸炎の尺度であるDAI(disease activity index)を減少し、損傷を改善した。ルチンは活性酸素種とマロンジアルデヒドを減少して酸化ストレスを低減し、NLRP3インフラマソームを阻害して炎症を軽減した。Vitro: 胎児由来ヒト結腸細胞をリポ多糖で刺激して、潰瘍性大腸炎の細胞モデルとした。ルチンの投与は、リポ多糖がもたらした増殖阻害を回復し、SOD活性を高めて酸化ストレスに対抗した。NLRP3インフラマソームのサイレンシングは、ルチンによる同細胞の保護作用を打消した。