ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンは酸化ストレス・Th1/Th2/Tregバランス・腸内細菌叢を調整して、小麦グルテンが誘発したセリアック病における腸の炎症を軽減する

Quercetin ameliorates celiac-related intestinal inflammation caused by wheat gluten through modulating oxidative stress, Th1/Th2/Treg balance, and intestinal microflora structure

要旨:
セリアック病とは、小麦に含まれるグルテンが原因の自己免疫疾患であり、世界人口の約1%が罹患している。グルテンで惹起したセリアック病のモデルマウスにケルセチンを投与すると、Th1/Th2/Treg免疫細胞の機能を調節し、腸内細菌叢を調節した。ケルセチンはセリアック病のマーカーとなる菌の増殖を抑制し、有益な菌の増殖は上方制御して、セリアック病に関連する腸の炎症を軽減した。