酸化された大豆蛋白質を摂取したラットにおける、腸の消化および吸収機能と腸内細菌叢はケルセチンが改善する: トランスクリプトームおよびミクロバイオミクス解析による洞察
Quercetin Supplementation Improves Intestinal Digestive and Absorptive Functions and Microbiota in Rats Fed Protein-Oxidized Soybean Meal: Transcriptomics and Microbiomics Insights
- 出典:
- Animals
- 2024
- 14
- 2326
- DOI:
- 10.3390/ani14162326
- 要旨:
- 古くなって酸化された大豆蛋白質を28日間摂取したラットは、膵臓・胃・盲腸の相対重量が低下し、十二指腸の絨毛が短くなり、リパーゼの活性が低下し、アミノ酸の回腸消化率および全消化管における消化率が低下した。しかし、酸化された大豆蛋白質にケルセチン400 mg/kgを添加すると、この様な悪影響を軽減した。トランスクリプトーム解析は、酸化された大豆蛋白質によるアラニン輸送と脂質の消化吸収の低下と、ケルセチンによる回復を示唆した。ミクロバイオミクス解析は、ケルセチンによる有益菌の相対量の上昇を示唆した。