代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MAFLD)における、ルチンの複数のメカニズムと治療的意義
The multiple mechanisms and therapeutic significance of rutin in metabolic dysfunction-associated fatty liver disease (MAFLD)
- 要旨:
- 代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MAFLD: metabolic dysfunction associated fatty liver disease)の治療における、ルチンの役割を包括した総説。動物実験の結果を中心に、ルチンによる脂質代謝の調節・インスリン抵抗性の改善・炎症および酸化ストレスの軽減・肥満の改善・腸内細菌叢の調節を挙げて、MAFLDの治療メカニズムを論じる。また、MAFLDの発症に寄与するシグナル伝達経路とルチンの分子標的との関連を明らかにする。