ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

結腸上皮細胞の炎症経路にてケルセチンは、IL-1βが誘導する転写因子を抑制して腸漏れを予防する

Preventive effects of quercetin on the leaky gut by suppression of IL-1beta-induced transcription factors involved in an inflammatory pathway in colonic epithelial cells

著作名:
Wannaporn Chayalak
Sumpun Thammacharoen
Chatsri Deachapunya
Sutthasinee Poonyachoti
出典:
The Thai Journal of Veterinary Medicine
2024
53
459-470
DOI:
10.56808/2985-1130.3681
キーワード:
Caco-2
IL-1β
経上皮電気抵抗
バリア機能
ケルセチン
遺伝子転写
要旨:
Caco-2細胞をIL-1βで刺激すると、経上皮電気抵抗が減少して腸のバリア機能の低下を示唆した。予めケルセチンを投与すると、IL-1βによる経上皮電気抵抗の減少を回避した。ケルセチンは、IL-1βが誘導するMLCK遺伝子転写を阻害して、NF-κBおよびERK1/2の発現を抑制した。よって、腸管バリア機能の破壊を阻止するケルセチンのメカニズムを明らかにした。