ケルセチンはアポトーシスを弱め、高血圧性腎障害を防ぐ: ネットワーク薬理学とRNAシーケンスを統合したアプローチ
Quercetin protects against hypertensive renal injury by attenuating apoptosis: an integrated approach using network pharmacology and RNA-Seq
- 著作名:
- Xiuli Zhang
- Jiapeng Li
- Meizhu Wu
- Jinkong Wu
- Shuyu He
- Yao Lu
- Qihang Ding
- Ying Wen
- Linzi Long
- Changgeng Fu
- Farman Ali
- Aling Shen
- Jun Peng
- 出典:
- Journal of Cardiovascular Pharmacology
- 2024
- 84
- 370-382
- DOI:
- 10.1097/FJC.0000000000001598
- 要旨:
- Vivo: アンジオテンシンIIで惹起した高血圧性腎障害のモデルラットにケルセチンを投与すると、腎組織の損傷を大幅に改善した。RNAシーケンスの結果、ケルセチン投与により464個の差次的転写産物の発現が逆転したが、アポトーシスおよびp53経路に関連する転写産物が中心であった。Vitro: 腎近位尿細管上皮細胞NRK-52EをアンジオテンシンIIで刺激して、高血圧性腎障害の細胞モデルとした。ケルセチンの投与はp53・Bax・カスパーゼの発現を上方調節し、Bcl-2は下方調節して、アポトーシスを阻害した。ネットワーク薬理学: ケルセチンの標的としてアポトーシスとp53シグナル伝達経路を特定し、そのコア蛋白質はTP53・Bcl-2・Baxであった。