ペプチド-ポリフェノールの相互作用: 線虫におけるケルセチンとルチンの抗酸化作用に対する豆ペンタペプチド(VNRFR)の拮抗効果
Peptide–Polyphenol Interactions: The Antagonistic Effect of Pea Pentapeptide (VNRFR) on the Antioxidant Properties of Quercetin and Rutin in Caenorhabditis elegans
- 著作名:
- Leticia Lam Hon Wah
- Samanta Reyes Flores
- Ornella K. Mosibo
- Toluwase H. Fatoki
- Rotimi E. Aluko
- Chibuike C. Udenigwe
- 出典:
- ACS Food Science & Technology
- 2024
- 4
- 2080–2089
- DOI:
- 10.1021/acsfoodscitech.4c00172
- 要旨:
- 各種スペクトルは、豆由来ペンタペプチド(Val-Asn-Arg-Phe-Arg)とフラボノイド(ケルセチン、ルチン)との間の相互作用を示唆した。分子ドッキングは、フラボノイドのベンゼン環はフェニルアラニン残基とπ-πスタッキングによる安定な複合体の形成を示唆した。ルチンはケルセチンと違い糖部分の水素結合も安定化要因であり、より安定な複合体を形成した。ペンタペプチドは、ケルセチンとルチンのラジカル消去活性を低下した。ペンタペプチドとフラボノイドとの組合せを線虫に投与すると、フラボノイドの単独投与時と比べて平均寿命と生存率が低下し、細胞内の活性酸素種が上昇した。以上の結果、ペンタペプチドはフラボノイドの抗酸化作用に拮抗する。