ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

スパイク蛋白質を標的とするSARS-CoV-2ウィルスの侵入阻害: O-修飾ケルセチン誘導体とACE2との相互作用

Inhibiting SARS-CoV-2 viral entry by targeting spike: ACE2 interaction with O-modified quercetin derivatives

著作名:
Reuben James Z. Rosal
Monissa C. Paderes
出典:
RSC Medicinal Chemistry
2024
15
3212-3222
DOI:
10.1039/D4MD00286E
キーワード:
SARS-CoV-2
スパイク蛋白質
ACE2
蛋白質間相互作用
ケルセチン誘導体
要旨:
ケルセチンのバイオアベイラビリティを向上すべく、フェノール部分の修飾を行った。O-アルキル化ないしアシル化したケルセチン誘導体16種を合成した。その内5化合物が、SARS-CoV-2のスパイク蛋白質とACE2との相互作用を阻害し、IC50値は2.22~25.70 μMの範囲であった。阻害した蛋白質間相互作用はSARS-CoV-2の細胞侵入を媒介するため、COVID-19の治療薬として期待できる。