ヒト骨格筋組織にてケルセチンは、遅筋線維の表現型を誘導する
Quercetin induces a slow myofiber phenotype in engineered human skeletal muscle tissues
- 出典:
- The FASEB Journal
- 2024
- 38
- e70009
- DOI:
- 10.1096/fj.202400914RR
- 要旨:
- ヒト骨格筋由来衛星細胞を培養する際の、ケルセチンの影響を調査した。2次元培養にてケルセチンは、遅筋線維の誘導因子であるPgc1αの遺伝子発現を上昇し、筋肉の分化に寄与した。ケルセチンはミトコンドリアの存在量や融合には影響しなかったが、耐久性を促進するCox7A2Lの遺伝子発現は増加した。以上の結果は、ケルセチンがヒトの骨格筋に遅筋線維を誘導することを示唆した。