ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

大腸を標的とする徐放性5-フルオロウラシルとケルセチンとの組合せを担持したポリ(乳酸-グリコール酸) (PLGA)ナノ粒子は大腸癌の治療にて、アポトーシスを増強し腫瘍薬剤耐性を最小化する

Colon-Targeted Sustained-Release Combinatorial 5-Fluorouracil and Quercetin poly(lactic-co-glycolic) Acid (PLGA) Nanoparticles Show Enhanced Apoptosis and Minimal Tumor Drug Resistance for Their Potential Use in Colon Cancer

要旨:
5-フルオロウラシル(5-FU)は汎用されている抗癌剤だが、薬剤耐性の出現が懸念されている。抗癌作用の増強と耐性の克服を目的に、ケルセチンとの組合せを考案した。経口投与による腸送達を念頭に置き、両剤をPLGAナノ粒子に担持した。両剤は持続的に放出され、ヒト由来結腸直腸癌細胞株HT-29の増殖を阻害するとともに、C反応性蛋白質とIL-8を軽減した。