ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ヘーゼルナッツ蛋白質とアルギン酸ナトリウムとの複合コアセルベート: 疎水性ポリフェノールであるケルセチンの封入化に効果的なツール

Hazelnut Protein and Sodium Alginate Complex Coacervates: An Effective Tool for the Encapsulation of the Hydrophobic Polyphenol Quercetin

要旨:
ヘーゼルナッツ蛋白質とアルギン酸ナトリウムは、コアセルベート(水溶液の液-液相分離によって生じる、濃厚な高分子水溶液の液滴)を形成した。コアセルベーションの収率は74.9%であったが、ケルセチンが存在する場合は最大90.0%に向上した。また、ケルセチンの封入効率は99%に達した。IRスペクトルは、ケルセチン-ヘーゼルナッツ蛋白質間の疎水性相互作用と、アルギン酸ナトリウムを含む3成分内の静電相互作用を示唆した。