ドキソルビシン処置ラットにおける、ケルセチンによるNrf2の調節
Modulation of Nrf2 by quercetin in doxorubicin-treated rats
- 出典:
- Heliyon
- 2020
- 6
- e03803
- DOI:
- 10.1016/j.heliyon.2020.e03803
- 要旨:
- 抗癌剤ドキソルビシンで惹起したラットの心筋症状態を、ケルセチンが効果的に保護した。ケルセチンを7週間投与すると、ドキソルビシンが起こした血圧の上昇と左心室の不全とを、元に戻した。またケルセチンは、クレアチンキナーゼMBとLDHの上昇を抑制した。酸化ストレス応答転写因子Nrf2の産出を担うmRNAの発現をケルセチンが活性化するメカニズムが提唱された。