ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ヤナギタデ(Polygonum hydropiper)抽出物はNLRP3インフラマソームシグナル伝達を調節して、ウェルシュ菌がブロイラーに誘発した腸管の炎症応答と損傷を阻害する

Polygonum hydropiper Compound Extract Inhibits Clostridium perfringens-Induced Intestinal Inflammatory Response and Injury in Broiler Chickens by Modulating NLRP3 Inflammasome Signaling

要旨:
ウェルシュ菌を病原とする壊死性腸炎は、致命的なブロイラーの病気である。ウェルシュ菌に対するヤナギタデ(柳蓼、Polygonum hydropiper)抽出物の最小発育阻止濃度は3.13 mg/mLであり、最小殺菌濃度は12.5 mg/mLであった。ウェルシュ菌に感染したブロイラーにヤナギタデ抽出物を投与すると、空腸と回腸の損傷・酸化ストレス・炎症を軽減した。ヤナギタデ抽出物はまた、空腸と回腸におけるカスパーゼ-1・NLRP3インフラマソーム・GSDMDの発現を低減し、NLRP3インフラマソームシグナル伝達を阻害した。ネットワーク薬理学はヤナギタデ抽出物の関与成分としてケルセチン・イソラムネチン・ケンフェロールを予測し、分子ドッキングは3化合物のカスパーゼ-1およびNLRP3への高い親和性を示した。