ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

CXCL2/CXCR2シグナル伝達経路を介してケルセチンはミクログリアと神経細胞とのクロストークを阻害して、敗血症関連脳症を予防する

Quercetin protects against sepsis-associated encephalopathy by inhibiting microglia-neuron crosstalk via the CXCL2/CXCR2 signaling pathway

要旨:
Vivo: 盲腸結紮穿刺で惹起した敗血症関連脳症(SAE)のモデルマウスに、ケルセチンを投与した。ケルセチンは、SAEの主な症状(体温の変化・神経重症度スコアの悪化・学習および記憶障害)を軽減し、ミクログリアの活性化を抑制した。Vitro: ミクログリアにおけるリポ多糖が誘発したCXCL2の分泌は、ケルセチンが阻害した。CXCL2/CXCR2シグナル伝達は、海馬ニューロンにフェロトーシス(SAEの主原因)を誘導するが、その大元であるCXCL2の分泌をケルセチンが阻害した。