シマニシキソウから下痢に有効な成分の単離と分子ドッキングによる評価
Bioactivity-guided isolation of potential antidiarrheal constituents from Euphorbia hirta L. and molecular docking evaluation
- 出典:
- Frontiers in Veterinary Science
- 2024
- 11
- 1451615
- DOI:
- 10.3389/fvets.2024.1451615
- 要旨:
- シマニシキソウ(島錦草、Euphorbia hirta)は中医学で下痢の治療に用いられているが、有効成分は不明であった。シマニシキソウ抽出物を下痢のモデルマウスに投与して効果を確認した後、水・酢酸エチル・ヘキサンの3画分に分離した。最も高い活性を示したのが酢酸エチル画分であり、主成分はイソケルシトリンとケルセチンであった。オピオイドδ受容体との親和性を分子ドッキングで検証したところ、イソケルシトリン: −8.5 kcal/mol、ケルセチン: −8.2 kcal/molの結合エネルギーを算出した。