更年期うつのモデルラットの視床下部におけるアセチルH3K9を介したフェロトーシス経路を調節して、ケルセチンはうつ様行動を緩和する
Quercetin alleviates depressive-like behavior by modulating acetyl-H3K9 mediated ferroptosis pathway in hypothalamus of perimenopausal depression rat model
- 出典:
- Biomedicine & Pharmacotherapy
- 2024
- 179
- 117369
- DOI:
- 10.1016/j.biopha.2024.117369
- 要旨:
- Vivo: 更年期うつのモデルラットにケルセチンを投与すると、うつ様行動が減少した。視床下部にてケルセチンは星状膠細胞の活性化を抑制し、フェロトーシスに関連するミトコンドリアの損傷を軽減し、アセチルH3K9(9番目のリジン残基がアセチル化されたヒストン3)の発現を増大した。ケルセチンはまた、GPX4を増大してフェロトーシスを阻害し、小胞体ストレスのマーカー(IRE1α・XBP1・GRP78)を減少した。Virto: 視床下部の星状膠細胞にて、ケルセチンはエストロゲン受容体に結合して、アセチルH3K9を増大した。同時にケルセチンは、IRE1α/XBP1経路を介してフェロトーシスを阻害した。