II型糖尿病患者におけるケルセチン摂取とテロメアの絶対長: 無作為化前後比較研究による新たな知見
Quercetin Intake and Absolute Telomere Length in Patients with Type 2 Diabetes Mellitus: Novel Findings from a Randomized Controlled Before-and-After Study
- 著作名:
- Aikaterini E. Mantadaki
- Stella Baliou
- Manolis Linardakis
- Elena Vakonaki
- Manolis N. Tzatzarakis
- Aristides Tsatsakis
- Emmanouil K. Symvoulakis
- 出典:
- Pharmaceuticals
- 2024
- 17
- 1136
- DOI:
- 10.3390/ph17091136
- 要旨:
- II型糖尿病患者100名を対象とする、ケルセチンの摂取とテロメア(染色体の両端に存在して保護する部位)の長さとの関連を検証した臨床研究。被験者をランダムに2群に分け、片方は標準療法のみ行い、もう片方は標準療法にケルセチン(500 mg/day)の摂取を追加した。摂取期間は12週間で、続く8週間のウォッシュアウト期間の後、内容を入換えた治療を12週間行ってクロスオーバーとした。被験者100名の内88名が試験を完結し、82名分のテロメア長のデータを入手した。解析の結果、ケルセチンの摂取は、テロメア長の有意な増加と関連していた(オッズ比≥2.44、P<0.05)。