ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

アルギン酸とZIF-8から成るpH感受性ナノ複合体をキャリアとして、ケルセチンの抗腫瘍および抗転移活性を強化する

Enhanced Anti-tumor and Anti-metastatic Activity of Quercetin Using pH-sensitive Alginate@ZIF-8 Nanocomposites: In Vitro and in Vivo Study

要旨:
表面をアルギン酸で修飾したZIF-8ナノ粒子に、ケルセチンを担持した。得られたケルセチン製剤の粒径は50 nm未満であり、ゼータ電位は−23.8±5.33 mVであった。pH 5.4におけるケルセチンの放出量は、pH 7.4の時の3.64倍であり、ナノ製剤のpH感受性を認めた。ナノ製剤のマウス由来乳癌細胞株4T1に対するIC50値は、フリーのケルセチンの2.16倍に向上した。同細胞を移植したマウスモデルにて、腫瘍組織の成長と肺への転移を顕著に抑制した。