ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ステロイド性骨粗鬆症における当帰補血(Danggui Buxue)煎じ薬の作用機序: ネットワーク薬理学と分子ドッキングに基づく考察

Mechanism of modified danggui buxue decoction in glucocorticoid-induced osteoporosis: A discussion based on network pharmacology and molecular docking

要旨:
各種データベースで取得した、ステロイド性骨粗鬆症と当帰補血(Danggui Buxue)に共通する遺伝子は146種であった。蛋白質間相互作用ネットワークを構築し、遺伝子オントロジー解析の結果、当帰補血の関与は酸化ストレスおよび栄養レベルへの応答であった。京都遺伝子ゲノム百科事典(Kyoto Encyclopedia of Genes and Genomes, KEGG)の結果、治療標的としてTNF・IL-17・PI3K/Aktシグナル伝達を特定した。コア蛋白質と構成成分との親和性を分子ドッキングで検証した結果、AKT1/β-カロテン(−10.8 kcal/mol)と、ESR1/ホルモノネチン(−10.4 kcal/mol)が1位と2位であった。