ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ドキソルビシンが誘発した心毒性のケルセチンによる緩和

Mitigating Doxorubicin-Induced Cardiotoxicity through Quercetin Intervention: An Experimental Study in Rats

要旨:
ラットにドキソルビシン2.5 mg/kgを2週間続けて毎日投与すると、血中のN末端プロ脳性ナトリウム利尿ペプチド(NT pro-BNP)・トロポニンI・MB型クレアチンキナーゼが上昇して、心機能が低下した。ケルセチンの共投与は、この様な異常を用量依存的に改善した。ケルセチンはNrf2を活性化して、ドキソルビシンがもたらしたSODの減少とDNA損傷を軽減した。