ルチンがマウスに示す抗侵害受容効果における、L-アルギニン/一酸化窒素/環状GMP/KATPチャネルシグナル伝達経路とオピオイド受容体の役割
Role of L-arginine/nitric oxide/cyclic GMP/KATP channel signaling pathway and opioid receptors in the antinociceptive effect of rutin in mice
- 出典:
- Behavioural Pharmacology
- 2024
- 35
- 399-407
- DOI:
- 10.1097/FBP.0000000000000792
- 要旨:
- マウスにルチンを投与すると、用量依存的に抗侵害受容効果を発揮した。予め評価対象化合物を投与して、ルチンの抗侵害受容作用を促進あるいは阻害する化合物を探索した。その結果、一酸化窒素の供与体であるSNAPが、ルチンの作用を増強した。一方、ルチンの効果を打消した化合物は、L-NAME(一酸化窒素合成酵素阻害剤)・ナロキソン(オピオイド受容体拮抗剤)・グリベンクラミド(KATPチャネル阻害剤)であった。従って、ルチンの抗侵害受容作用には、L-アルギニン/一酸化窒素/環状GMP/KATPチャネルシグナル伝達経路とオピオイド受容体が関与している。