ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンとN-アセチルシステインによる脳ミトコンドリア損傷の軽減: 末梢および中枢における制吐効果

Brain mitochondrial damage attenuation by quercetin and N-acetyl cysteine: peripheral and central antiemetic effects

要旨:
トコンと硫酸銅で惹起したニワトリの嘔吐は、ケルセチンもしくはN-アセチルシステインの投与で減少した。脳ミトコンドリア中の過酸化脂質・活性酸素種・カルボニル化された蛋白質の上昇も、ケルセチンとN-アセチルシステインが減少した。一方、ミトコンドリアの機能は、ケルセチンとN-アセチルシステインの投与で回復した。制吐活性も脳ミトコンドリアの保護効果も、両者の組合せがそれぞれの単独投与時と比べて良好な結果を与えた。