ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

インフルエンザの治療における疏風解毒(Shufeng Jiedu)カプセルの分子メカニズム: ネットワーク薬理学・バイオインフォマティクス・分子ドッキングに基づく包括的な解析

The Molecular Mechanism of Shufeng Jiedu Capsules in the Treatment of Influenza: A Comprehensive Analysis Based on Network Pharmacology, Bioinformatics, and Molecular Docking

要旨:
疏風解毒(Shufeng Jiedu)は中医学にて、インフルエンザの治療に用いられている。各種データベースから取得した、疏風解毒とインフルエンザに共通する遺伝子は97種であった。遺伝子オントロジー解析は、サイトカインの上方調節・PI3K・ATPの結合を示唆した。京都遺伝子ゲノム百科事典(Kyoto Encyclopedia of Genes and Genomes, KEGG)解析は、疏風解毒の標的としてC型レクチン受容体・TNF・HIF-1・TLR・VEGFの各シグナル経路を特定した。標的蛋白質と構成成分との高い親和性の上位5項目と結合エネルギーは以下の通り。1) EGFR–ケンフェロール(−10.74 kcal/mol)、2) TNF–ケンフェロール(−9.72 kcal/mol)、3) EGFR–β-シトステロール(−9.13 kcal/mol)、4) BCL2–ケンフェロール(−8.88 kcal/mol)、5) TNF–イソラムネチン(−8.82 kcal/mol)。