ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

胃癌におけるケルセチンのバイオインフォマティクス解析

A Bioinformatic Assay of Quercetin in Gastric Cancer

要旨:
各種データベースから取得した、ケルセチンと胃癌に共通する遺伝子は31種であった。遺伝子オントロジーおよび京都遺伝子ゲノム百科事典(Kyoto Encyclopedia of Genes and Genomes, KEGG)解析解析の結果、ケルセチンの標的蛋白質としてEGFRを特定し、標的経路としてはPI3K/Aktシグナル伝達を特定した。また、生存に関する統計的な有意性を示した唯一の遺伝子はAXLであり、似たような挙動はMMP-2とCDK2に見られた。分子ドッキングの結果、ケルセチンはEGFR・MMP2・MMP9・AKT1・IGF1R・PI3Kと高い親和性を示した。