EuSHTはトチュウにおける塩分ストレスが誘導する6-ヒドロキシルテオリンおよびケルセチンの生合成に関与するハブ遺伝子として機能する
EuSHT Acts as a Hub Gene Involved in the Biosynthesis of 6-Hydroxyluteolin and Quercetin Induced by Salt Stress in Eucommia ulmoides
- 出典:
- Phyton-International Journal of Experimental Botany
- 2024
- 93
- 2095-2113
- DOI:
- 10.32604/phyton.2024.054231
- 要旨:
- トチュウ(Eucommia ulmoides)に塩分ストレスを与えると、葉が萎れ黒ずみ、クロロフィルが低下した。その一方で、フラボノイド生合成経路が活性化され、フラボノイドによる塩分ストレスへの対抗を示唆した。特に、6-ヒドロキシルテオリンとケルセチンが、塩分ストレス下における主要な二次代謝産物であった。メタボロミクス解析の結果、EuSHTは塩分ストレスで誘導されるハブ遺伝子であり、6-ヒドロキシルテオリンとケルセチンの生合成と正の相関関係を示した。一方、カテキンの生合成とは負の相関を示した。