ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンの送達媒体としての茶サポニン-ゼイン二成分系複合体: 調製・物性評価・機能評価

Tea saponin-Zein binary complex as a quercetin delivery vehicle: Preparation, characterization, and functional evaluation

著作名:
Jianyu Huang
Jiahao Liao
Xiaoqiong Li
Hui Zhao
Hongxia Li
Jian Kuang
Jianqiang Li
Jinbin Guo
Tao Huang
Jinjun Li
出典:
International Journal of Biological Macromolecules
2024
279
135485
DOI:
10.1016/j.ijbiomac.2024.135485
キーワード:
ケルセチン
コア-シェル型
茶サポニン
ゼイン
水溶性
バイオアベイラビリティ
要旨:
ケルセチンの水溶性とバイオアベイラビリティの低さを解決すべく、コア-シェル型の媒体を用いる送達を考案した。すなわち、シェル側に疎水性の茶サポニンを配置し、コア側に親水性のゼインを配置する二成分系複合体を設計した。ケルセチンの封入効率は89.41%で、水への溶解度は30.16倍に向上した。ケルセチンとゼインとは非共有結合性の相互作用を示し、茶サポニンは静電相互作用にてゼインの表面を覆い、アモルファスの状態をキープした。模擬消化液中におけるケルセチンの放出データは、フリーのケルセチンに比べてバイオアベイラビリティの向上を示した。