ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンの摂取は高血圧患者の腎障害を予防し、長期の予後を改善する

Quercetin supplementation prevents kidney damage and improves long-term prognosis in hypertensive patients

要旨:
NHANES(米国全国健康栄養調査、National Health and Nutrition Examination Survey)の計5,801人の高血圧患者のデータを元に、ケルセチン摂取の効果を調査したコホート研究。フラボノイドの摂取に関するデータは、FNDDS(Food and Nutrient Database for Dietary Studies)から抽出した。ケルセチン高摂取群の高血圧患者は、低摂取群よりも腎障害の有病率が低く、生存率が高かった。1日のケルセチン摂取量が10 mg増加すると、腎障害の頻度が8%減少(オッズ比: 0.92, 95%信頼区間: 0.85, 0.99, P=0.032)し、死亡率は9%減少(ハザード比: 0.91, 95%信頼区間: 0.84, 0.99, P=0.031)した。