ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

Phyllanthus amarus由来のケルセチンは宿主のシグナル伝達を阻害して、HIV-1の発現を不活性化する

Quercetin from Phyllanthus amarus Inactivates HIV-1 Expression by Interfering with Host Signaling Mechanisms

著作名:
Arumugam Suresh
Vasanthi Sukumar
Guru Prasad Srinivasan
Natarajan Muninathan
Rangasamy Balamurugan
出典:
African Journal of Biological Sciences
2024
6, Issue 14
10984-10993
DOI:
10.48047/AFJBS.6.14.2024.10984-10993
キーワード:
Phyllanthus amarus抽出物
HIV-1
p24
逆転写酵素
ケルセチン
NF-κB
分子ドッキング
要旨:
Phyllanthus amarusはインドの伝統医療にて、感染症の治療に用いられている。P. amarusのメタノール抽出物はHIV-1のp24の発現を阻害した。特に葉抽出物と種抽出物の活性が優れており、200 μg/mLにおけるp24の発現阻害率は87.52±1.96%と88.74±1.03%であった。また、同濃度におけるHIV-1逆転写酵素の阻害率は、85.55±1.65%と88.91±1.22%であった。P. amarus抽出物の主成分はケルセチンであり、分子ドッキングの結果、ケルセチンはNF-κB蛋白質と強力な相互作用を示した。