ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはHDAC3阻害に依存的なPGC-1α/Nrf2経路を介して、外傷性脳損傷後のミクログリアが誘発した炎症を軽減する

Quercetin Alleviates Microglial-Induced Inflammation after Traumatic Brain Injury via the PGC-1α/Nrf2 Pathway Dependent on HDAC3 Inhibition

著作名:
Xiaofu Zhai
Ziyu Wang
Juemin Gao
出典:
Brain Research Bulletin
2024
217
111080
DOI:
10.1016/j.brainresbull.2024.111080
キーワード:
外傷性脳損傷
マウス
ケルセチン
HDAC3
PGC-1α/Nrf2
ミクログリア
抗炎症作用
動物実験
要旨:
マウスの頭部に重りを落として外傷性脳損傷を誘発し、その30分後にケルセチンを投与した。ケルセチン処置は対照と比べて顕著に、行動障害・脳のむくみ・脳神経のアポトーシスを軽減した。ケルセチンはHDAC3の核移行を阻害し、PGC-1α/Nrf2シグナル伝達を活性化して、ミクログリアを抑制した。その結果、外傷性脳損傷後の炎症をケルセチンが軽減した。