ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

葉酸で官能化した金属有機構造体のナノプラットフォームにてケルセチンを標的送達して、エタノールが誘発した胃潰瘍を緩和する

Targeted quercetin delivery nanoplatform via folic acid-functionalized metal-organic framework for alleviating ethanol-induced gastric ulcer

要旨:
シクロデキストリンを基盤とする金属有機構造体の表面を葉酸で修飾して、ケルセチン送達のナノキャリアーとした。葉酸はキャリアーに標的送達能力を付与して、ケルセチンの持続的な放出を可能にした。エタノールで惹起した胃潰瘍のモデル動物にケルセチンを送達すると、胃の酸化ストレスと炎症を抑制した。ケルセチンの送達は、Nrf2/HO-1シグナル伝達を活性化して抗酸化作用を示し、COX-2/NF-κBシグナル伝達を抑制して抗炎症作用を示した。