BHPFによるアポトーシスをケルセチンが緩和するメカニズムの解明: SIRT3を介したマイトファジー
Unraveling the mechanism of quercetin alleviating BHPF-induced apoptosis in epithelioma papulosum cyprini cells: SIRT3-mediated mitophagy
- 出典:
- Fish & Shellfish Immunology
- 2024
- 154
- 109907
- DOI:
- 10.1016/j.fsi.2024.109907
- 要旨:
- フルオレン-9-ビスフェノール(BHPF)はビスフェノールAの代替物質であるが、水環境における蓄積と水生生物への安全上のリスクが懸念されている。コイ上皮性細胞株を20 μMのBHPFで刺激した後の、ケルセチン20 μM投与の有無を比較した。BHPFは細胞内の活性酸素種を上昇し、SIRT3を減少し、内因性のアポトーシスを誘発した。ケルセチンはマイトファジーを活性化して、BHPFによるミトコンドリアのアポトーシスを軽減した。分子ドッキングは、ケルセチンとSIRT3との相互作用を支持し、SIRT3を介したマイトファジーの活性化を作用メカニズムとして提唱した。