ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ローゼル(Hibiscus sabdariffa)由来のケルセチン代謝物は、糖脂肪毒性が誘発した代謝ストレスを緩和する

Quercetin metabolites from Hibiscus sabdariffa contribute to alleviate glucolipotoxicity-induced metabolic stress in vitro

要旨:
脂肪細胞3T3-L1および膵β細胞INS 832/13を糖脂質毒性状態に晒して、代謝ストレスの細胞モデルとした。ローゼル抽出物の高ポリフェノール画分(PEHS)と、その構成成分であるケルセチン、ケルセチン-3-グルクロン酸抱合体のそれぞれを投与すると、アスコルビン酸やクロロゲン酸と比べて顕著に細胞内の活性酸素種を軽減した。これらの投与はまた、サイトカインの分泌と中性脂肪の蓄積も同時に低減した。メカニズムとして、脂肪酸合成酵素の下方調節・AMPKの活性化・PPARαの上方調節によるミトコンドリア生合成の回復が挙げられる。